ウィンブルドン2016 錦織圭始めとする日本人選手

ウィンブルドン2016 は6月27日開幕、日本人選手は男子は錦織圭、ダニエル太郎が本線ストレートイン、西岡良仁が予選を勝ち上がり本線出場。

女子は土居美咲、奈良くるみ、日比野菜緒がストレートイン、大坂なおみは前週にイギリスで行われたAEGONクラシックの予選で膝を故障、ウィンブルドンは棄権ということになった。

ウィンブルドン2016のドロー シード順位 錦織圭にとってはいいドロー

今回のウィンブルドンのドロー(組み合わせ)が6月24日発表された。

No1シード ノバク・ジョコビッチ
No2 アンディー・マレー
No3 ロジャー・フェデラー
No4 スタンワウリンカ
No5 錦織圭
No6 ミロシュ・ラオニッチ
No7 リシャール・ガスケ
No8 ドミニクティエム

となっている

女子は

No1 セレナ・ウィリアムズ
No2 ガルビネムグレッサ
No3 アグネツカラドバンスカ
No4 アンジェリックケルパー
No5 シモナ・ハレプ
No6 ロベルタピンチ
No7 ベリンダベンチッチ
No8 ビーナス・ウィリアムズ

男子のラファエル・ナダルは欠場しているため、くりあがり錦織圭がNo5シード

錦織圭が順調に勝ち上がると、4回線でNo9シードで全米オープン決勝で負けている、マリン・チリッチと対戦する。
勝ち抜ければ次はロジャー・フェデラーだ。

マリン・チリッチは芝のウィンブルドンではハードコートよりもサービスが効いてくるのでより難敵になるんじゃないかと予想されるし、チリッチに勝てても次は芝の王者ロジャー・フェデラーだ

錦織圭のブロックはかなりキツイブロックと言われているけれど、No1のジョコビッチはいないし、今調子のいいアンディー・マレーのブロックには錦織圭の天敵リシャール・ガスケと潰し合いしてくれる、ワウリンカはドミニクティームと潰し合いしてくれる、

そしてロジャー・フェデラーはウィンブルドンの前哨戦ゲリー・ウェバーOPで19才のツベレフに負けているて、怪我からの復帰で調子が今ひとつ、そう考えれば錦織圭にとっては芝のコートでのリターンがしっかりと出来て、錦織圭のサービスキープに問題がなければ、フェデラーを破ってベスト4まですすめる可能性はかなりあるんじゃないかと思う

錦織圭はじめ日本人男子選手の一回戦

錦織圭は一回戦の相手はサム・グロス(オーストラリア)
去年ワシントンのハードコートで錦織が勝ってはいるいるものの、このサムグロスのサービスは最速260Km現在の世界一のサービスのスピードの持ち主

サービスがバウンドしてから滑ってより早くなるウィンブルドンの芝生のコートで対戦するにはかなり辛い相手だと思う。

260Kmがどのくらい早いのかというと私のように趣味のテニスプレーヤーにとって、160Kmでもかなり早く、180Kmだと見えないレベル。ところがこのプロのサーブは普通に200Kmとか出ているし、セカンドサービスでも180Km以上が普通にでる。

スピンをかなり掛けて打ってくるセカンドサービスが180Kmってのは、これはもう触れないレベルのボール。私達が普通にレシーブのポジジョンを取っていると、180Kmでサービスが飛んできて、バウンドしてから頭を越えていくという信じられないほどのサービスがプロのサービス

それが260Kmで飛んできたら、とてつもないサービスだということだけはわかってもらえたと思う。錦織圭にとっても、予測が当たらないとリターンすることは難しいのではないだろうか?

タイブレークまでもつれると、グロスは開き直ってプレーしてくると思うので、なるべく早い段階でサムグロスのサービスをブレークしていくことが錦織圭が勝つために大切なことになってくると思います。

ダニエル太郎はファンモナコ
モナコは現在97位の32歳、過去トップ10にまで上がっている選手。このところあまり活躍をしていない感じはするので、ダニエル太郎としてはぜひ勝ってランキンを更に上昇させたい所。

気になるのはダニエル太郎のテニスがウィンブルドンの芝生のコートにどうマッチさせてくるのかということで、スペインで練習しているダニエル太郎は普段クレーコートでの練習、ツアーでもクレーコートを得意とするし、ハードコートでもある程度成績を残してきているけど、球足が早く、バウンドが低く滑るようにボールが飛んで来るウィンブルドンのコートにプレーをフィットすることができれば、モナコに勝つチャンスはでてくるはず。

予選3試合を勝ち抜いてウィンブルドン本戦に出場する西岡良仁の相手は、ウクライナのスタコフスキーというサーブアンドボレーを得意とする選手。ランキング92位の選手で2013年にはウィンブルドン2回戦でロジャー・フェデラーを破る番狂わせをしている選手だが、92位という現在のランキングだけ見ると西岡良仁に可能性がないわけじゃない。西岡良仁のフットワークを芝生のコートで活かせてミラクルなパッシングショットが炸裂すれば、日本人男子3人共2回戦進出という偉業も期待できる。

日本人女子選手の1回戦

土居美咲はアメリカのルイーザ・チリコ
奈良くるみはアメリカのマディソン・ブレングル

日比野菜緒はNo32シードのドイツのアンドレア・ペトコビッチ

土居と奈良くるみの対戦相手はあまり情報がないのでわからないけど、日比野菜緒はペトコビッチだったら勝ってもおかしくないんじゃないかなあ?もちろん簡単じゃないけど

日比野菜緒が今シーズン肩を故障していたのが気になるけど、体調が万全であれば十分勝機はある相手だと思う。

左利き独特の切れ味の鋭いスライスサーブを打つ土居美咲はかなり有利に試合を展開できると思う。サーブから強烈な左利きのフォアハンドで相手を追い込んでいくと思うので、土居美咲がウィンブルドンでベスト8くらいまですすんでも驚くことはないと思う。

奈良くるみにとっては、芝生のコートで得意のフットワークを活かせるか、そして最近成果を出し始めている、以前よりもコートの前の方でボールを叩いくいく攻撃的なテニスを見せてほしいところです

優勝者予想では錦織圭が2位

テニス365がtwitterで優勝予想アンケートを行ったところ

No1 ノバク・ジョコビッチ 40%
No2 錦織圭 26%
No3 ロジャー・フェデラー 23%
No4 アンディー・マレー 11%

という結果だった

テニス365は日本のサイトなので、日本人相手のアンケートになっていると想像できるので、日本の錦織圭が2位というのも期待票と見るのがいいと思う。

錦織圭にとっては今までの成績からだけ見ると、ベスト8以上にすすめていない4大大会はウィンブルドンだけ、トップ選手としてサービスがそれほど良くない錦織圭がウィンブルドンに強くないのはそうかなあ、という感じです。また錦織圭のフットワークは最大の武器なんだけど、芝生のコートは滑るので、それほどのアドバンテージを発揮できるかどうかもなぞ

芝生のコートで、得意のリターンをどれだけ打てるか?その当たりが鍵となりそう。

芝生のコートだからビッグサーブを持つ選手が圧倒的に有理かというと、最近ではどちらかというと守備的プレーヤーのノバク・ジョコビッチやアンディー・マレーが優勝しているし、ストローカーのラファエル・ナダルも優勝している

昔はストローカーのボルグだってサーブアンドボレーのジョン・マッケンローを破って優勝しているので錦織圭に可能性がないわけじゃない。

錦織圭の類まれなるテニスセンスと戦術を出しまくってぜひウィンブルドン優勝の美酒を僕達に飲ませて欲しいと思う。

ウィンブルドンで日本人選手の過去最高は松岡修造

錦織圭は未だウィンブルドンでベスト8にはいれていない訳ですが、過去一人だけウィンブルドンでベスト8に入っている日本人選手がいます。

松岡修造。今はスポーツキャスターなのかお笑いなのか、はたまたCMタレントみたいに思われているかもしれませんが、テニスプレーヤーとしてかなり優秀な選手だったのです。

松岡修造は錦織圭とはまったく違うテニスのタイプで、サービスが武器。長身から打ち下ろすスライスサーブがウィンブルドンの早くて滑るコートにすごくマッチしていて、ウィンブルドンベスト8まで勝ち進みました。

サーブアンドボレーだけで勝ち上がれるのがウィンブルドン。正直ストロークがうまいかといわれると、あまりストロークは得意としない松岡修造もウィンブルドンだからベスト8に進めた感じはしますが、ただ歴史的なことだし、準々決勝では当時No1のサンプラスから1セット先行したような気がします。

松岡修造が引退してから日本のジュニア強化として始めた修造チャレンジ、そこから生まれた選手が錦織圭。師匠のウィンブルドンベスト8を超える時がきたようですね。

ウィンブルドンでベスト8になると、ウィンブルドンが行われるオールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブの永久会員として登録されるそうなので、ぜひ錦織圭も名前を連ねてほしいところです。

ウィンブルドンと神宮テニスクラブはウェアは白

ウィンブルドンが行われるオールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブではテニスウェアは白しか許されません。

下着の色までチェックするとか言われていて、以前男子選手が青い下着を着ていたら履き替えるように言われ、女子選手は以前はアンダースコートは色がなんでもよかったのですが、ブラジャーの色も白、そして最近アンダースコートも白しかNGになったようです。

リストバンドやヘアバンドは白でなくてもよいようです。

シューズも白、メーカーのラインとかデザインがどこまで許されるのかはわかりませんが、シューズも白を基調にしていないといけないとのこと

これは、ITFやATP WTAなどが決めたことではなく、ウィンブルドンが行われる会場のオールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブの規約であり、うちの会場を使うなら、うちのクラブのルールにしたがってプレーしてもらうというもの

これはこれでいいと思います

日本では神宮テニスクラブが同じように白でないといけません。男子はTシャツはNGでポロシャツのみ、ウォームアップも白で少しのラインが許されるようですが、神宮テニスクラブの会員さんは全部白のウェアからウォームアップを持っていますね。私も神宮テニスクラブでプレーしたことがありますが、真っ白のウェアを探すのに苦労した覚えがあります。

神宮テニスクラブと同じく軽井沢会のテニスクラブでも確か白だったと思います。

ウィンブルドン2016の放送予定

4大大会はWOWOWで放送されます。もちろん今回のウィンブルドンもWOWOWでの放送
6月27日夜7:30から放送開始です
初日はWOWOWに加入していなくても見れる無料放送です

スクランブルをかけていないってことでしょう

WOWOWは錦織圭の試合は全部放映するでしょうし、日本人選手の試合もしっかり追っていってくれると思います。

NHKのほうは放映スル予定のようですが、錦織圭の試合は放映するようですが、あとの試合についてや予定はまだよくわかりません。NHKはどの試合の放映権をBBCから購入するのかとかまだはっきり決まっていないってことなのかもしれません。

ネットでの放映もあるみたいですね。NHKはネットで放映することで、パソコンやiphoneスマホ、タブレットを持っている人に対して、全部受信料を払えという計画をもっているみたいなので、ちょっと恐ろしい気がしますから僕はWOWOWで見ます(ちょっとテニスと関係ない話でしたね)

車いすテニスも注目度高い

今回のウィンブルドンで変わった点が、車いすテニスでシングルスができたことです。
去年まではウィンブルドンの車いすテニスはダブルスだけだったのですが、今年からシングルスが追加されました。

もちろん日本人選手として、国枝慎吾選手、上地結衣選手に活躍してもらいたいですね。WOWOWでは車いすテニスも放映してくれるので、日本人選手の活躍を見て欲しいですね。

車いすは2バウンドまでOKなので、最初テレビで見た時にはちょっと違和感があったのですが、2、3試合観るうちに、車いすテニスの凄さがわかってきました。錦織圭や普通のプロ選手のテニスと比べるとボールのスピードは落ちますが、私のようなシロートプレーヤーのボールと比べたら全然早いことに気が付きました。

車いすでのフットワークというのか移動ももの凄く速いし、打っているボールもすごい!対戦させてもらえることがあったら、普通に負けると思います

錦織圭中心に日本人選手を応援できる幸せ

ここ数年錦織圭を始めとして、日本人選手が何選手も男女ドローに名を連ね、楽しませてくれます。
女子が3選手くらい出場することはあったのですが、伊達公子の時代とかですね。男子が3選手本戦出場、しかも優勝を狙える第5シードとして錦織圭が出場

正直10年前には考えられないことでした。
日本人男子は世界のトッププレーヤーになることはできない
そう断言しても間違いではなかったと思います、当時ですね

それが、こんなにワクワクするウィンブルドンを迎えられることは
テニスファンとしては幸せです。

今年もどんな試合が繰り広げられ、どんな選手が上位にいくのかはわかりませんが、錦織圭や日本人選手を応援しながら、決勝まで楽しみたいですね。

コメントを残す